千九郎の生きた時代
どんな人間も、時代の影響を受けずに生きることはできない。時代が人を作り、人が時代を作る。廣池千九郎の人生もまた、時代のうねりと深い関わりを持っていた。このころ、世界は近代化のただ中にあった。新しい思想が生まれ、世界を巻き込む金融と産業のシステムが生まれた。それらは大きなうねりとなって、千九郎の住む日本にもなだれ込んで来た。不安に駆られ、疲弊する人々。ひたひたと近づく戦争の足音。千九郎の斬新な発想も、強靱な平和と幸福への願いも、そんな中から生まれてきたのである。




維新のただ中で生まれる
近代化の波と国民意識の高揚


日清戦争で雑誌休刊に追い込まれる
日露戦争の最中、学問に打ち込む


労働争議の道徳的解決に奔走
増大する社会不安に立ち向かう


世界の中で孤立化する日本を憂う
国の指導者たちへ渾身の働きかけを続ける



学制発布
知育偏重教育


千九郎の通った小学校
道徳教育の改正
簡易学校


明治21年の就学率
教育勅語の発布